遊戯王最強のカードを、決めます。【遊戯王Advent Calendar7日目】
この記事は遊戯王Advent Calenderの7日目企画記事になります。
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実質禁止カードについて考えてみた ~このカード、華麗に使いこなせますか?~【遊戯王Advent Calendar6日目】 - エクィテスブログ
さい‐きょう〔‐キヤウ〕【最強】
もっとも強いこと。もっとも強いもの。(goo国語辞書より)
意味にして表すと非常にシンプルなこの2文字。
求める者は数あれど、手にする者はただ1人。
我こそその称号が相応しい。そう言って立ち上がった者たちの宴が今宵、開催される。
見事勝利し、その名を世界に轟かせるのはいったい誰なのか!?
今、皆さんは歴史が作られる瞬間の目撃者となるのである!!
いや、だが待ってほしい。
最強を決めるならば避けては通れない命題がある。
強さとは何か?
ATK?DFE?いや、違う。
効果?レベル?そんなものではない。
今ここに宣言する。
強さとは、デカさである!!!!!
スケールイズパワー!!!
私はこの完璧な論理を持ってロジカルかつスマートかつシンキングでマッシブでファイナルでミラクルでスーパーな最強を今、ここに、決めたいと思う──ッ!
・レギュレーション説明
ご覧のカードは言わずと知れた「灰流うらら」である。
今や競技シーンでは見ない日は無いと言っても過言では無い、誰もが認める強力カードの1枚。また、以前開催した「アンデット族手札誘発最も炎属性なのは誰だ選手権」において優勝を勝ち取ったことでも有名な彼女を「1KDP(カラダデカイポイント)」としてこれからのカード達を採点していく。
また、今回の採点基準としては
・現実に存在する物体は地球上の平均サイズ
・明らかに大きくなさそうなもの、又は大きさを確定できないものは対象外
として考えたいと思う。
よって、
実はこのイラストは地球上では無いのでこの忍者は馬鹿でかい(30kmくらいの)巨人であるとか、
こんなに可愛い生き物が実は地球の3億倍大きい星に住んでおり、人間の3000倍は大きいだとか、そういうことは考えないものとするわけである。
なお、「灰流うらら」の大きさについては
・おおよそ目算で桜の木の上部4分の1程度イラストに描かれている
・桜の花の大きさから本体と桜の木はそこまで離れていない(遠近差を考慮する必要がない)
・本人が結構斜め
などの要素を考慮。
桜の高さをソメイヨシノの平均10mと仮定しておおよそ160cm=100KDP程度として考えている。
「もっと小柄」などと異論がある方もいるかもしれないが今回はこれで進めていく。
エントリーNo.1
まずは原作遊戯王でもその力を発揮した言わずと知れた最強カード、「青眼の白龍」の登場だ。
攻撃力3000、ドラゴン族、レベル8。
この素晴らしいステータスは素晴らしいKDPを叩き出してくれる事だろう。
さぁ、早速KDPの測定に……。
あれ?
カードイラストだけだと大きさわからなくね?
なんてことだ。1枚目にして早速大きな壁にぶつかってしまった。
これは非常に由々しき事態だ。
全国数百億の決闘者のためにも何としてでも大きさを調べなければ!
と、調査したところこんなバージョンを発見した。
おお、これなら比較で計測可能だ!
まず、みんな大好き海馬社長の身長は186cmとかなりの高身長。
次にこれは私見であるが遠近差も然程あるようには見えないので、単純な比較が可能だろう。
この2つを考慮すると、その大きさは大体海馬社長2人分程度に見える。
よって、「青眼の白龍」の大きさはなんと、尻尾から頭まで大きく見積もって約4m!!
……あれ? 思ったより大きくない。
サイズ比較をするサイト、サイズ屋によれば4mとはダビデ像やキリンの全長程度。
ロボットアニメの中では小さいことで有名なコードギアスのKMF「グラスゴー」が4.24mである。
まぁデカいと言えばデカいのだがなんというかこう、その程度?感が否めない結果となってしまった。
KDPにして2.5KDP……。
しょぼ……。
あまりのしょぼさに今から企画倒れが怖い数字だが、続いての挑戦者に期待しよう。
エントリーNo.2「浮鵺城」
ブルーアイズがナンボのもんじゃい!
明らかにデカい! 説明不要!!
何故ならば城という建物である以上、一介の生物如きではどうやっても超えることができないからである。
さて、KDPポイントの測定に移るわけだがここで注目したいのは大地に生えている木である。
スケール感的にはもう完全におまけのパセリの如き小ささ。
これに似たようなスケール感の現実の城としてスロバキアに存在するスピシュスキー城がある。
聞くところによると天空の城、なんて丁度いい異名も持っているらしい。
よってこの城を基準に考えていくことにするのが良いだろう。
調べた結果、残念ながら高さは分からなかったがその面積は0.04143㎢で標高643mの場所に建っているらしい。
丁度良いことに浮鵺城は下の地面ごと浮いているためまぁ大体標高+スピシュスキー城の高さと考えて良いだろう。
大体写真で見た比率で言うと城:山が3:7程度。
よって全長は643×10/7でおおよそ918.6m!!
KDPでいうとなんと574.125ポイントである!!
これはもうかなりの強さを誇ると言っても過言ではない。
早くも「最強」の称号は決まってしまったも同然だろうか?
(標高とは平均海面からの高さであるため海から撮影場所までの高さが分からない以上正確とは言い難いがその点は寛容な心で容赦していただきたい)
エントリーNo.3「星態龍」
いやいや城なんぞ生ぬるい。生き物が建築物を超えられないなど誰が決めた?
何とこの龍、星に擬態しているのである。
大気圏内でどーのこーの言ってる奴らなど最早アウトオブ眼中。
明らかに前2体よりも圧倒的に巨大だが、そのKDPはいったい如何程なのだろうか?
星、と一言で言ってもその大きさは大小様々であるため、まずはこの龍が一体どのような天体に擬態しようとしているかを考える必要があるだろう。
真っ赤に燃えるような表面では爆発のような炎があちらこちらに上がっている。また、よく見ると黒点のように見える部分も散見されているのが分かる。これらは太陽の表面に起きる現象と酷似している。
よって、この様子から太陽に近しい天体に擬態しようとしているのではないかと仮定してみよう。
軽く調べてみたところ、太陽は恒星の中で平均的なサイズらしい。ということでとりあえず今回は太陽と同サイズということで良いだろう。
そしてその大きさはなんと約1392700km!!
KDPは約870000000000KDP!!
わかりやすく書くと8千7百億である。
ここまでくると「浮鵺城」如きで最強が決まったなどと言っていたのが恥ずかしい。
いよいよ意味がわからなくなってきたがこの対決に限界はあるのだろうか?
(素人が軽く調べた結果で書いているので天体に詳しい方は言いたいことがあるかも知れないですがご容赦願います)
エントリーNo.4「マスター・ヒュペリオン」
いよいよ星を超えて太陽系の規模まで来てしまった。
ここまで来ると「青眼の白龍」がどうとか言っている場合では無い。
KDPを如何にして算出するかに全力を注ぐべきである。
まず最初に決めておきたいのは、マスター・ヒュペリオンが掲げている中心の星々は太陽系である、ということである。
この太陽系を基準にしてマスター・ヒュペリオンの大きさを考えていこう。
太陽系の直径は調べたところによると3.15光年。
……もう単位がメートルですらなくなってしまったのでなんとかメートルに直していこう。
1光年は約9兆5千億kmなので、、3.15光年は29兆9250億kmということになる。
遠近差はもう考えるのも馬鹿らしいスケールなので無視するとして、頭から足までおおよそ太陽系……
あれ?コイツ、足が無いぞ?
いや、正確にはすねの辺りから先がはみ出ている。
これは由々しき事態だ。
……だが、分からないものは考えてもしょうがないのでなんとか脳内補完しよう。
1、2、3、4。よし、おおよそ4つ分。
太陽系4つ分がマスター・ヒュペリオンの大きさだ!
太陽系4つ分ということは3.15光年*4=12.6光年!
メートル換算して119兆7千億km!!!!
KDPは7.48125*10^16KDP!!!
日本語で表すと7京4812兆5千億!!!!
兆も中々日常では聞かないが、インフレ大好きな小学生でも言わない京のレベルまで来てしまった。
京がどれくらい大きいか、ピンと来ないと思うので軽く例えると、
1枚0.1ミリの1万円札を1京円分積み上げると約10万km
この高さは月までの距離の約1/4になるので、KDP分積み上げると余裕で月を突き抜けることになる。
……軽い気持ちで始めた本企画だが、スケールが大きくなりすぎて若干後悔している。
だがまぁ、流石に太陽系を超えるモンスターをさらに超えるものは現れないだろう――。
エントリーNo.5「???」
マスター・ヒュペリオンを見つけてから一週間。これ以上にでかいモンスターはいないだろうかと頑張って探したのだが、一向に見つかる気配がない。
やはり、マスター・ヒュペリオンが遊戯王のモンスター中最強最大であることは疑いようのない事実であるようだ。
おめでとう、マスター・ヒュペリオン!!!
君は遊戯王中最強カードの座を手にしたのである!
そう、「モンスターカードの中では」最大最強。
彼はしょせん偽物。
デスタムーアを超えるダークドレアムが、遊戯王界には存在したのである!
その名は、宇宙の法則。
イラストいっぱいに銀河が描かれているこのカードはこれまでのカードなど問題にならないくらい、デカい。
仮にこの銀河が天の川銀河と同じ大きさである、と仮定してもその直径は10万光年。
しかし驚くべきはその厚さ。なんと1000万光年もあるというではないか。
これはつまりマスター・ヒュペリオンの約793650倍!!
これにはもう降参するしかない。
遊戯王には「ギャラクシー」なるカテゴリーが存在するが彼らは宇宙の法則に土下座するべきだろう(ちなみに意外にも「ギャラクシー」カードには「銀河状の渦」は存在するが、銀河そのものは登場していない)。
さて、それではいよいよ気になるKDPを測定してみよう。
まずは1000万光年をメートル法で表す。
先ほども述べた通り1光年は9兆5千億kmなので、その1000万倍は9.5*10^19!!
日本語に表せば
9500京km!!!!
いよいよ想像もつかない大きさだがKDPになるとさらに巨大な数字になる。
160cm=1.6m=0.0016kmなので、9500京を0.0016で割ってみると……?
5.9375e+22!!
日本語に直せば
593垓7500京KDP!!!!!!!
遂にやってきた垓がどれくらいかピンとくる方のほうが少ないと思うため例を挙げると、
一説によると宇宙の星の数が大体200垓個くらい、らしい。
あまりの大きさに頭がおかしくなりそうだ。
結果発表
今。
遂に。
遊戯王界最強のカードが。
ここに誕生した。
その名は
宇宙の法則
祝え!新たな王者の誕生を!
新たな歴史はここに創造されたのである!
ここまで読んでくださった皆さんはご存じの通り、遊戯王最強のカードは「宇宙の法則」で決定された。
あまり大会で見かけないのは、あまりの強さに決闘者皆が遠慮しているに違いない。
しかし、是非これを読んでいる皆にはそんな遠慮など気にせずこの超絶究極最強カードを使って決闘を楽しんでほしいと思う。
明日のAdvent calendar企画記事投稿はクベさんになります。
ぜひチェックしてみてください。
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